❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
裏の世界とは全く違い、右も左もわからない状況だった。

俺を支えてくれたのは、大館だった。

大館は頼りになる男だ。

裏の世界でも、そして表の世界でも、親父の側で不動の地位を確固たるものにしていた。

「なあ、大館、総務部の花園かすみを俺の秘書にしたい」

「それは……」

「なんか問題あるのか」

「花園が社長の裏の世界を知ることになります、それは出来れば避けたいことです」

拓真はしばらく考えて、言葉を発した。

「問題ない、早速、呼んでくれ」

「社長、では、表向きで構いませんので、今まで前社長秘書だった二人に花園を加えて、
人選する方法をお願いします」

「分かった」

そしてかすみは俺の秘書となった。

昼間は社長秘書花園かすみ、そして、夜は新堂健斗に毎日指名されるキャバ嬢ユリエだ。

俺はかすみと朝も夜も一緒だった。

益々惹かれていった。

かすみなしの人生は考えられなかった。

次に俺が考えたのはかすみを妻として迎え入れる事だった。

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