❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「別に何もしないわよ、近藤組若頭が私に惚れてるって言うから、健斗を脅してって頼んだだけよ」

「まさか、かすみさんにまで、危害が及ぶようなことはないですよね」

「邪魔だから谷底に突き落としてやりたいとは言ったけど……」

「なんて事を……」

剣城はがっくり肩を落とした。

「ちょっと一晩相手してあげたら、私のためならなんでもしてくれるって言ってたけど、
私は頼んでないわよ」

「お嬢、近藤組若頭と寝たんですか」

「だったら何?ちょっと色っぽい声出したら、お前のためならなんでもしてやるって言ったのは向こうよ」

剣城はかすみに危害が及ぶと睨み、新堂組へ向かった。

新堂組では若頭大館が対応してくれた。

「真山組若頭が何のご用件でしょうか」

「かすみさん、いや、組長の姐さんのご様子はいかがでしょうか」

「ご自宅のマンションで新堂組長とご静養中です」

「そうですか」

剣城は取り敢えずかすみの身の安全を確保する様に伝えた。

「ご丁寧にありがとうございます」

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