王子様は拗らせお姫様の虜
「ばか……」

そんな事ある訳ないのに。

こんなに、毎日会いたくて、声が聞きたくて、側にいて欲しいのに。

そういえば、颯が、この間の接待の時、あの子と結婚することを、近く社長に話すと言っていた。

(結婚ね……)

千歳は、ちゃんと未来を想像しながら、私と付き合ってくれてるんだろうか。

『そっちこそ、浮気したら承知しないからっ』

私は、精一杯、千歳を縛りつける気持ちを込めて、そう返信すると、私は、深呼吸してから、いつものように社長室の扉をノックした。
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