サンタクロースに執着されました
「明日も頑張る僕に、ご褒美をくださいってわけじゃないんですが」

缶コーヒーを飲み終わった彼が、私の手を取る。
近くのゴミ箱に空き缶とペットボトルを捨て、そのまま課長はイルミネーションの中で舞台のように開けた場所へと私を連れてきた。

「遅い時間であまり人がいないので、よかったです」

そこは告白などの格好のスポットになっているのは知っていた。
こんなところに私を連れてきて、なにを?

「メリークリスマス」

私の手を取り、夏目課長がラッピングされた小箱をのせる。

「ええっーと、夏目課長?
これは……?」

「今日、頑張ってくれた柊木さんにご褒美です」

期待を込めた目で、課長は眼鏡の奥から私を見ている。

「その。
……開けても、いいですか?」

曖昧に笑い、求められているだろう台詞を言う。

「はい」

了承の返事をもらい、気圧され気味にラッピングを丁寧に剥いだ。
出てきた小箱を開けたら、一粒ダイヤのトップが付いたネックレスが入っていて、ますます困惑した。
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