世界を救うために奮闘するお話
その女を見た時に私の中の良心が訴えてきたの。この女から全てを取り上げろ。この女を破滅させてやれってね。そしたらなぜか、霧が晴れた。

その女はいつもあのお方と一緒にいた。
私は目にも留めても貰えないというのに。

赤髪で赤い瞳をした
ジグン国の王子、ローハン様。

後光が差すほどに麗しくて
とてつもなく格好良い。
絶対に手に入れてやる。
そして、私しか見れないように
してさしあげる。
それがローハン様にとって1番の喜びと
幸せだから。

だから私は代々我が家に伝わる
あの力を使おうといつも狙っていたのに
いつもあの魔法使いの女が邪魔をする。
おもむろに抱き着こうとしたら
シールドを張られた。

やっとの思いで触れる事が出来て
かかった!と歓喜に震えても
あの女がローハン様に触ると不思議とすぐに解けてしまう。私の力はちょこんと触って念じるだけでも私を認識させられる。
触れる時間が長くなれば私しか見れなくなる。
そしてキスして念じれば意のままに従わせる事ができる。

どうやら、ちょこんと触るだけでは
あの女にはそんな気はサラサラ無いだろうが
無意識に全て解除されてしまうようだ。
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