世界を救うために奮闘するお話
首が熱い、、
頭がガンガンする…
目が回る、、、

何がおこってるんだ、、?
ルシウスもローハンも身体が引き裂かれそうな痛みと眩暈に襲われて身動きが取れない。

その姿をピーチパティは満足そうに眺めながらも首をかしげる。

「うーーん?なんか効き目がイマイチな気は
するけど、これなら、いきなり反撃されるような事はないわね。後でまたじっくり抱き締めてたくさんキスして差し上げますからお待ちくださいね。」と2人交互に見ながらニッコリ笑うと

リチャードの前に立った。
手を後ろに縛られ拘束されて、魔法も封じられ、たった今仲間が相次いで倒れたというのに、リチャードの顔色は先程と変わらず、あぐらをかき、のらりくらりと平然とした表情で真っ直ぐ前を向いていた。

その姿が、文句のつけようがないほどに綺麗で勇ましかった。

ピーチパティは高鳴る感情を隠しもせず
リチャードの顔を両の手で包み込むように支えて自分と目線が合うように上げさせると顎に手を触れる。

「あの女にそっくりではあるけど、あなた様が女性から世界一の支持を集める理由がわかるわ。あなた様は私の力に耐性がお有りの様なので〈抱きしめる〉だけでは効果が無いようなのよ。なので、たくさんキスしてさしあげるわ。先程、嫌になるくらいキスをして、したくない人ともたくさんしたわ。ですけど、あなた様とのキスは別だわ私の力が効くまで何度だってしてあげる。あーーん、ドキドキしちゃう!楽しみだわ。」

と、言うと妖艶な笑みを見せて
ニヤリとすると顔を近づけた。
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