世界を救うために奮闘するお話
ルシウスからは妹のように思われてると感じていたので、たまにしてくれるハグもリチャードのそれと一緒だと少し寂しく感じていたくらいだった。

リコットもルシウスへの気持ちがハッキリとした今、気持ちを伝えたいと思っていた。
ピーチパティの事があって、ただの妹は嫌だと思った。ピーチパティのような色気がリコットには無かったので、このままだと一度も意識して貰えずに、この気持ちを諦めないといけない気がして。それが嫌だったのだ。

ただ、その考えが凄く自分本位で、ワガママなんじゃないか?と、自分に嫌気がさしたりと。

ルシウスの事を考えると、心の中は荒れ模様だった。

でも、ルシウスが好いてくれているのなら
話は別。リコットもまた、自分の感情には素直で情熱的なタイプだった。

わたくしだって、、、

「わたくしにとっては、幼き頃からルシウス様はずっと憧れの存在でありました。そして、どんな姿であろうともわたくしにとってはルシウス様が1番なのです。ご存知の通りわたくしも完璧ではございませんもの。」

「わたくしも、ルシウス様を愛しております。
世界中の誰よりも、、、」

リコットは自分の気持ちをルシウスに伝えられた事が嬉しくて、笑いながら涙を流していた。

ルシウスはリコットの涙を優しく拭うと
唇に軽く触れるようなキスをすると、リコットも両手をルシウスの頬に持っていき、自からルシウスの唇にキスをした。

誰にも奪われたくなかった。

それから2人は何度も何度も口付けを交わした。

「リコットそういう顔は他の誰にもしないように。可愛すぎて堪らん。」

「ルシウス様こそ。他のお方をそういう目で見たら、わたくし、怖いですからね!」と、

お互いで独占欲を丸出し2人で笑った。











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