世界を救うために奮闘するお話
第二章

ルーシアとメイファンのはなし

「本日はお集まり頂きありがとうございます」

ルーシアとメイファンは皆をジグンの基地の会議室に呼び出した。あの夜会の翌日からリコットもこの地に移動となり、主要メンバーが全て揃っているからである。
参加メンバーは、ルシウス、リチャード、ローハン、リコット。ルキアスは多忙を極め欠席だ。

4人が着席すると、ルーシアとメイファンは
緊張して少しソワソワしてしている。

「姉上、大丈夫ですか?無理しなくてもいいですよ?別に俺は2人が元気ならそれでいいので、、」とローハンが2人を気遣った。

「いえ、そういうわけには行きません。ただ、皆さんの事も話に出てきます。嫌な気分にさせてしまうかもしれませんが、よろしいですか?」と、メイファンが4人に確認を取ると、全員真剣な顔で頷いた。

それを見た2人はそれぞれファイルを取り出して腰をかけた。

「これから話していきます。が、その前にリコット盗聴禁止魔法をかけて貰えるかしら?」
メイファンの言葉にリコットは疑問を覚えたが2人は明らかに動揺してる様子だったので「畏まりました」と、部屋全体にそれをかけた。

「それでは、早速わたくしが話して行きます。長くなります事をご承知おきください」と、ルーシアがファイルを開きながらはじめた。
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