微妙にHではない恋愛@異文化交流物語・魔法の恋の行方シリーズ7・アラゴンとアクア

イリスの商売の話


「アラゴン先生・・?アラゴン先生」
フワァ・・・・・

トレーニングセンターの自分の部屋で、アラゴンは爆睡していた。

「うん・・・」
「今日の授業なんですけど・・・」
アラゴンは寝ぼけ眼(まなこ)で、グシグシと目をこすった。

バシッ
「うぇっつ」
アラゴンは思わず、のけぞった。

サキュバスのイリスが、
ピンヒール、網タイツの片足を、ローテーブルにあげて、
ソファーで寝転がっている、アラゴンに向けて、鞭をぺシぺシ、
手の平で叩いて威嚇している。

その隣に、アクアが立っていた。
いつもの黒のパンツスーツ、髪も束ねている。

「うーーーー」
「アラゴン先生を起こす時は、
こうしないとだめよ。アクアちゃん」
イリスはニンマリ笑って、アクアを見た。

アラゴンは、よだれが垂れている、自分の口をシャツのそでで
ぬぐいながら、

「あーーーーーーー」
「先生、お疲れのようですね」

アクアは目をほそめて、心配げにアラゴンを覗き込んだ。

「どうせ、夜遊びしていたんだから、心配することないわ」
イリスは、フンと鼻息を荒くした。

「ねぇ、それより、アクアちゃん、これなんだけど」
< 37 / 61 >

この作品をシェア

pagetop