微妙にHではない恋愛@異文化交流物語・魔法の恋の行方シリーズ7・アラゴンとアクア
アクアは、髪の毛を結んでいた
ピンクのリボンを、スルリとほどくと、
子猫の首に蝶結びにした。

「すっごく、かわいい」

「にゃーーー」
アンタも驚きのエロカワィ・・・と、アラゴンは言いたかったのだが・・・・

アクアは手元の明かりを消すと、横になった。

「にゃぁ・・・」
こんな生殺し状態で、
寝られる訳ないじゃないか・・・と思いつつ、
体は子猫なので、すぐに眠りに落ちた。

アラゴンは、ふっと目を開けた。
「え・・・?」
アクアが、隣で気持ちよさげに眠っている。

アラゴンは自分の手を見た。
俺って、もう猫じゃない!

朝の光が、カーテンの隙間から差し込んでいる。

「うーーーーんと」
ベッドの上に正座して、
腕組みをして、アラゴンは隣で眠っているアクアを見ていた。

アクアは寝相が悪いので、
布団をはいでいるが、それは、
それで、エロィ・・・

アラゴンは、アクアにそっと布団をかけてやってから、
するりとベッドから滑り降りた。

頭をボリボリとかいて、首をゴキッとさせてから、
バルコニーの扉を、音がしないように静かに開けた。

「フン・・」
アラゴンは、翼を大きく広げた。

朝日に当たって、翼はピカピカに光り輝いている。

ビュンッと音を立てて、青空に向かって飛び去った。
首にピンクのリボンを巻いたままで・・・・
< 36 / 61 >

この作品をシェア

pagetop