微妙にHではない恋愛@異文化交流物語・魔法の恋の行方シリーズ7・アラゴンとアクア
「あら、やだ。
アラゴン先生、私の副業ご存知ないの?
今ね、ランジェリーショップやっているの。
通販で、販路を広げようと思っているから、
アクアちゃんにも、モニターを
お願いしているのよ。
先生も、うちの商品をお試しになる?
殿方向けの、エチエチ系アンダーウェアも扱っているのよ」

「けっ、俺はそんなの、必要ないね・・・」
アラゴンは、たばこをふかす手を止めた。

そう・・そうなのだ・・・
昨日のアクアのアレは・・・
イリスのところの商品だったのかぁ・・・・

「イリス、商売の方が、向いているんじゃないか?」
アラゴンは、イリスの美しく弧を描いた口元を見た。

「あらぁ、そうね、
今度、獣人向けアンテナショップも、出そうと企画しているのよ。
そっちが軌道に乗って、うまくいったら、ここも辞めるけどね」

イリスは得意げに、微笑んだ。

「そうなんだ・・」
アラゴンは、煙草をキュッと
ひねって、灰皿に押し付けて消した。

「アクアちゃん、じゃね、
また、感想聞かせてね」
イリスは、マニュキュアの美しい手を振り、ヒールの音も高く、出て行った。

抜け目のない、商売上手な魔族・・・
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