微妙にHではない恋愛@異文化交流物語・魔法の恋の行方シリーズ7・アラゴンとアクア
アクアは、アラゴン子猫をひざにのせて、座った。
フェアリーの男が、口を開いた。

「どちらにしても、グレイン様がお亡くなりになった今、
フェアリー領を守る結界は、崩れてきています。
魔族たちが、近いうちに踏み込んでくるのは、間違いないでしょう」

アクアは、静かに言った。
「我々には、魔族に立ち向かうだけの防衛力は、ほとんどないということです」

アクアは弓の一件を思い出したのか、指を組んだ。

「実習生として、教育機関の様子を見学できましたが、
彼らの軍事力は、フェアリーの力で何とかなるものではないことが、よくわかりました」

フェアリーの男は、言葉を選ぶように
「それでは、他国と同盟を結び、
魔族をけん制するしか手段はないということですね」

アクアはうなずいた。
「グレイン様が亡き今は、
それしか方法がないと思います」

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