私が恋した10人の男たち
そんな全力な3文字で
誘われたことは未だかつて無いwww
私は若干引き気味で
「……あ、うん」
と、答えた。
するとこーちゃんはいきなり正座のままお辞儀、
つまり土下座スタイル。
そのまま私に向かって、
「シたことないですけどお願いします!!」
と言ってきた。
だいぶ強めだな。
「あ、そうなんだ…」
だから何も手出して来なかったのか…
と思った。
わざわざ報告しなくてもいいことを打ち明けてくれた強めの未経験者。
「あの…私はべつに未経験じゃないけど…
経験あるけど…いい?」
なので私も
誠意として経験者な事を打ち明けた。←
「え、分かるよ!」
と、知ってますよ的な感じでこーちゃん。
「え?言ったっけ?言ってなくない?」
今までそんな話をした覚え全く無かった私はビックリして聞き返した。
「だってマミってギャルじゃん?」
「え?まぁ、そうだけど」
それとなんの関係がw
「でしょ?だから!」
出たw
このよく分からん【だから】w
「え?だからってなに?」
「ギャルだから未経験なわけないじゃん?」
なにその偏見。
そこに使われる【だから】ってなんなのw
「いやべつにギャル=処女なわけないじゃん」
「え?そうなの?!」
逆に何を確信的にそう思ってたんだよ。
「べつに関係ないよそんなの」
「マジで?!だって先輩が
経験済み=ギャルなんだよって言ってたし!」
「は?」
「経験済みな女はギャルになる!って
先輩が言ってた!」
なにその先輩w
「関係ないって」
「え!じゃあマキも処女じゃないってこと?!」
「いや、マキは経験無いけど!」
「え……」
言っちゃった私も私だけど
聞いといて何を複雑そうにしてんだよ。
彼女の友達をどう見てるのww
「とにかくマキは関係なくて、うちらの話!」
「なんか脱線したな!」
なに笑ってんだよw
お前のせいだよw
こんな流れで今からするとかさすがに無理だな。
やれやれ先が思いやられるなぁと思って今日は諦めようと思った私。
「うん。とりあえずもう正座いいから寝よ」
そう言ってこーちゃんの手を引っ張った。
「いや!!今からシよう!!」
なんか知らんけど
盛り上がっちゃったよこの人。
なにがどうなったらその流れ作れんだよ。