死神キューピッド
「目を覚まして、虹太が私を守って死んだって聞いたときにはね、正直、動揺して、一瞬、バカなことが頭をよぎった。けど、そんなの虹太が激怒するだろうなって思った。”バカなことは考えるな”って繰り返し言ってた虹太の言葉が、自分のなかのどこかに残ってた」
「……そっか」
「ただね、虹太の子が欲しかったなーって思いながら、ぼんやり空をながめてたの。そしたら、これからの人生も頑張って生きていけるのにって」
「事故に遭う直前に、そんな話してたよな。子供、欲しいなって」
「私は、そういうのに恵まれてこなかったから、虹太と温かい家庭が持てたらいいなって思ってたの」
「それで、……あの子を?」
「あのミントグリーンのパーカーを着た男の子ね、風船をもってたんだ。昔、虹太とノリで観た子供向け映画のキャラクターが描かれてて、懐かしいなーなんて思って、見てた」
「……そっか」
「ただね、虹太の子が欲しかったなーって思いながら、ぼんやり空をながめてたの。そしたら、これからの人生も頑張って生きていけるのにって」
「事故に遭う直前に、そんな話してたよな。子供、欲しいなって」
「私は、そういうのに恵まれてこなかったから、虹太と温かい家庭が持てたらいいなって思ってたの」
「それで、……あの子を?」
「あのミントグリーンのパーカーを着た男の子ね、風船をもってたんだ。昔、虹太とノリで観た子供向け映画のキャラクターが描かれてて、懐かしいなーなんて思って、見てた」