死神キューピッド
「だから、もし、お前が自分の人生を悲観して無理に死期を早めたりしたら、恐ろしいその後が待ってるって知ってたから。……それを想像すると、狂いそうになった」


「でも、それならどうして、今、私たちは一緒にいられるの?」


じっと虹太の瞳をのぞきこむ。


「【だれかを守って命を落とす】。同じ状況で命を落とした柚と俺は、ドSの死神に同じ黄泉の国に送り込まれたんだよ。で、どうやらこの先も一緒にいられるらしい」


「ってことは、この先もずーっと一緒?」


「ずーっと一緒」


「永遠に?」


「ん、そうらしい」


弾みをつけて力いっぱい、虹太の首根っこに飛びついた。


あー……、もう、私は幸せだ。


そこそこ真面目に生きてきてよかった。


人生、そんなに捨てたもんじゃない。


しばらく虹太に包まれて、やがてゆっくりと顔をあげる。


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