死神キューピッド
それから1週間が過ぎ、親父の病院に再度、足を向けた。


「ぱぱあっ!」


背後で子供の声がする。


日曜でもないのに、子どもがいるのな。


さっと通り過ぎようとすると、がしっと小さな生き物にふくらはぎを捕獲された。


……え?


「ママ、パパちたっ」


いや、だから、パパじゃねえし。


青いTシャツを着ているその小動物にとまどいながら、足をとめる。


ゆっくりとしゃがんで、目線をあわせる。


「お前、ケガ、しなかったか?」


その小さな生き物に、おそるおそる話しかける。


昔から、子どもは苦手だ。


言うことなすこと、謎が多すぎる。


「うんっ、げんちっ」  


……元気ってことか?


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