絶叫、そして契り/『ヒート・フルーツ』第1部終盤エピソード特別編集版❣
赤い狂犬のリベンジ、麻衣の骨をボキる!~オリジナルバージョン/その4




「本郷…」




狂犬の目と麻衣の目は、がっぷり四つを組んでいた




「本郷!テメー、よくもヌケヌケとこの西咲にツラぶっこみやがったな!覚悟はできてるんだろーな、おー!」




”ダサッ…。お前らみたいな狂犬のコピーなんぞ、眼中にないって。全くうとおしいったらないわ!…よし、最初に一丁かましてやる!”



「あのね、それなりの覚悟がなきゃ来っかよ!取巻きはひっこんでな!」




「なにい…!」




「おい、多美!やめろ…。ここは本郷と私、二人で決着つける…」




「はい、失礼しました…」




...




「じゃあ、本郷、今日ここへ来た用件聞こうか!」




「はい…。まずは…」




麻衣はここで床にひざまついた




「この度は、卑劣極まりない手段を講じ、お足の骨を頂戴いたしましたこと、深くお詫び申し上げます。この通りです…!」




「ふざけんなー!テメー、荒子先輩に土下座で済ますつもりかよ!」




「そうだ!なめんじゃねーよ、貴様は私たちの番長を汚いマネで監禁、拘束して足を骨折させたんだぞ!そんな命乞いでチャラにできると思ってるのか!」




「…」





合田荒子側の麻衣への糾弾…、それはもう凄まじく、麻衣の子分たちは言葉が出ず、ただツバを飲み込むだけだった



...




「バカヤロー!口出すなって言ってんだろーが!」




赤い狂犬の凄まじい剣幕で取巻きを一喝した




これには思わず、取巻き、とりわけ狂犬の親衛隊は飛び上がり、シュンとしている




”シュン…”(狂犬取巻き&親衛隊対一同)






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