絶叫、そして契り/『ヒート・フルーツ』第1部終盤エピソード特別編集版❣
赤い狂犬のリベンジ、麻衣の骨をボキる!~オリジナルバージョン/その3






”うん…?慌ただしいな…”




「麻衣…、来たんじゃない、荒子さん…」



「そうみたいだな。どうやら先方、親衛隊を総動員してるらしい」




「麻衣…」




「久美、ビシッとしろ!…これからどんな状況になろうとも、一切手出し無用だからな。後ろの連中にはさ、それでしっかり頼むぞ」




「うん、わかったよ…」




”久美は頼りない副官だが、なぜかいつも連れずにおけない奴なんだよな…”




麻衣は実際、北田久美を特別にかわいがっていた




なぜか…




...




西咲学院の第2体育館は見る見るうちに人が集まった




その数ざっと20人…




”フン…、中は親衛隊と狂犬の取り巻き、それに上級生の男か…。上等じゃん!私はさしずめ、フルスタッフで歓迎されたVIPちゃんだって、キャハハハ…”




麻衣はこの状況でも冷静にイカレていた




そしてこの状況を、ある意味でウキウキした気分に浸っていたのだ




それは心の奥深い主…?




...




バタバタバタ…




”ついに現れたか、赤い狂犬…。おお、意外にも松葉つえ、似合ってるじゃん、アハハ…”




バタン!




「麻衣…、とびら、閉めちゃったよ、あの人達…」




「ああ、外に聞こえちゃまずいこと、見えちゃマズイことすんだろう…。久美、いい加減肝すえろよ!」




「…わ、分かったよ、麻衣」




”全く…、私の片腕がなんてザマだ。それに比べて向こうは目が爛々じゃん…。いいわ…”




麻衣と狂犬は、その間5メートルで対峙している




二人は早くも一閃を交わしていた…









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