絶叫、そして契り/『ヒート・フルーツ』第1部終盤エピソード特別編集版❣
赤い狂犬のリベンジ、麻衣の骨をボキる!~オリジナルバージョン/その9
”先輩は私の申し出を受けてくれた。さすがこの人、度量はハンパなくでっかい。ヒステックになってた取巻き連中も、この人の言葉とひと睨みで、渋々ながらこの場はこれ以上口を挟まなかったし…”
”ふう…、いよいよ儀式のお時間か…。恐いや、やっぱり…”
...
「五條先輩、では段取通りお願いします」
「ああ…。学校側のガードも含め、外の手配は完了してる。…やってくれ、荒子…」
かくて、密閉された第2体育館は異様な空気に支配された…
...
「…では、本郷、左手の小指を出せ」
「えっ…?あのう、私は膝下の太っといのをもらったんですが…。小指でいいんですか、そちらは…」
「一本は一本だ。…いいか、言っとくが滅茶苦茶痛いぞ。小指だろうが、ボキっときた瞬間、ハンパない激痛だ。大丈夫だな?」
「はい…、一気にやってください!!」
麻衣は両脇を二人に支えられている荒子に向かって左手を差し出し、目をつむった
既に全身、あぶら汗が滲み出ている
その麻衣後方、約2メートルのところで子分たちも手に汗を握って心配そうに見守っていたが、その表情は皆一様に顔面蒼白と化していた
...
「…後の段取りは任せればいい。ボキった後は板で固定して、すぐに外で待機させてるタクシーに運ぶ。あとは病院でちゃんと手当を受けろ。いいな?」
「細かいお気遣い、恐縮です、先輩…。しっかりケジメつけさせてもらいます!」
「よし!それなら本郷、行くぞ!…おりゃあーー!!」
”ボキッ…!”
「ぎゃあ~~!!」
”コト”は一瞬だった…
”先輩は私の申し出を受けてくれた。さすがこの人、度量はハンパなくでっかい。ヒステックになってた取巻き連中も、この人の言葉とひと睨みで、渋々ながらこの場はこれ以上口を挟まなかったし…”
”ふう…、いよいよ儀式のお時間か…。恐いや、やっぱり…”
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「五條先輩、では段取通りお願いします」
「ああ…。学校側のガードも含め、外の手配は完了してる。…やってくれ、荒子…」
かくて、密閉された第2体育館は異様な空気に支配された…
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「…では、本郷、左手の小指を出せ」
「えっ…?あのう、私は膝下の太っといのをもらったんですが…。小指でいいんですか、そちらは…」
「一本は一本だ。…いいか、言っとくが滅茶苦茶痛いぞ。小指だろうが、ボキっときた瞬間、ハンパない激痛だ。大丈夫だな?」
「はい…、一気にやってください!!」
麻衣は両脇を二人に支えられている荒子に向かって左手を差し出し、目をつむった
既に全身、あぶら汗が滲み出ている
その麻衣後方、約2メートルのところで子分たちも手に汗を握って心配そうに見守っていたが、その表情は皆一様に顔面蒼白と化していた
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「…後の段取りは任せればいい。ボキった後は板で固定して、すぐに外で待機させてるタクシーに運ぶ。あとは病院でちゃんと手当を受けろ。いいな?」
「細かいお気遣い、恐縮です、先輩…。しっかりケジメつけさせてもらいます!」
「よし!それなら本郷、行くぞ!…おりゃあーー!!」
”ボキッ…!”
「ぎゃあ~~!!」
”コト”は一瞬だった…