初恋と約束が叶う未来まで
「紬來さん…これ本気で言ってるの?」
「夕栖は、結構自分のこと疎くて…多分本気…」
「嘘でしょ…お人形さんかと思うくらいの可愛さを持ちながら…自覚なし…はぁ〜」
蓮見さんはそう言うと溜め息をついた。
「そんなんだよ…夕栖は橘くんのことしか頭にないから…はぁ〜」
紬來ちゃんの溜め息。
「………」
えっ、え〜〜〜っ
なんか何気に二人ともひどくないですか?
鈴木さんは無言で私の顔を見つめている。
凄く呆れられてる?
「はぁ〜〜」
今度は3人同時にため息つかれてしまった…。
「國立さん、いや夕栖ちゃん!夕栖ちゃんは、お人形さんのように可愛いの!だから、裏では天使だ!とか女神様が降臨した!とまで言われてるんだから!だから、橘くんに声かける子は居ないんだよ…夕栖ちゃんと比べたら自分なんか…って思うから!分かった!」
「はい……」
鈴木さんに早口で説明、圧倒され、反復で返事してしまった。
わたしの立場を教えてくれたんだけど…まるで他人の説明のような感覚に陥ってる。
「夕栖は他人のことのように思ってるだろうけど、橘くんがモテるのに告白されないのは隣に夕栖が居るからだよ。だって、夕栖に勝てると思う子居ないもん!たまに勘違いな子は居るけど……」
紬來ちゃんは少し可哀想な顔で最後言い切っていた。