初恋と約束が叶う未来まで
私は、部屋に着く頃には顔がぐちゃぐちゃになっていた 。
「なんで泣いてる?」
部屋に着くなり抱きしめられ、私は央ちゃんの腕の中で、泣き止むことが出来ずにいた。
「央輔って呼ぶ時は困ってる時か、俺に何か言いたい時だろ…」
昔は央輔って呼んでた…。
でも、モテ始めた央輔を呼び捨てしてたら小学生の頃、女子から仲間に入れてもらえず無視された。
それから、みんなが央ちゃんと呼んでいたから合わせて、央ちゃん呼ぶようになった。
けど、心がいっぱいいっぱいになっちゃうと央輔って呼んじゃうのは治ってない。
「夕栖、もう無理するのやめないか?央輔って呼べばいいだろ?夕栖に無理させてごめんな…」
「央ちゃん…央輔…私ね、嬉しかったの…」
そう…ただ本当に嬉しかっただけ…。
央輔が私との約束を覚えてくれてたことが…本当に嬉しかった。
「私、お、央輔…約束…忘れてると…思ってたの…だから、だから…」