春風、漫ろに舞う
「久しぶりに来たしな…。」
地元の人間だけど、小さい頃に来た以来このお祭りに来るのは初めて。
小さい頃すぎて覚えてもないし。
でも、県外からも見に来る人がいるくらいだし、毎年こんなもんなのかな。
わたしのいるこの席は、本部のところから立ち入り禁止の看板が置かれていて。
誰も入ってこれないし、なんなら本部の一部みたいになってるからギュウギュウじゃなくてよかった…。
「あ、あの!」
「ん?」
だいぶ温くなってしまったスポーツドリンクを飲んでいたら。
バリケードテープのところから、身を乗り出してわたしを見ている女の子が2人居た。
わたしと変わらないくらいの歳だと思うけど…誰だろう。
学校の人…では無いよね、多分。
動く度に浴衣が揺れて、金魚のヒレみたいで可愛い。
「どうかされましたか?」
「あ、あの…その!」
わたしが席を立とうとするよりも前に。
蒼樹さんが、女の子たちに話しかけていた。
何かあったのかと、本部の人達は手を止めてわたしたちの方を見ている。
藤雅と十葵も、わたしのところまで来てくれた。
地元の人間だけど、小さい頃に来た以来このお祭りに来るのは初めて。
小さい頃すぎて覚えてもないし。
でも、県外からも見に来る人がいるくらいだし、毎年こんなもんなのかな。
わたしのいるこの席は、本部のところから立ち入り禁止の看板が置かれていて。
誰も入ってこれないし、なんなら本部の一部みたいになってるからギュウギュウじゃなくてよかった…。
「あ、あの!」
「ん?」
だいぶ温くなってしまったスポーツドリンクを飲んでいたら。
バリケードテープのところから、身を乗り出してわたしを見ている女の子が2人居た。
わたしと変わらないくらいの歳だと思うけど…誰だろう。
学校の人…では無いよね、多分。
動く度に浴衣が揺れて、金魚のヒレみたいで可愛い。
「どうかされましたか?」
「あ、あの…その!」
わたしが席を立とうとするよりも前に。
蒼樹さんが、女の子たちに話しかけていた。
何かあったのかと、本部の人達は手を止めてわたしたちの方を見ている。
藤雅と十葵も、わたしのところまで来てくれた。