モフぴよ精霊と領地でのんびり暮らすので、嫌われ公爵令嬢は冷徹王太子と婚約破棄したい
「そんなことはないですよ。憧れの王太子殿下とのお茶会だって、数日前から眠れないくらい楽しみにしていたんですから。それで体調を崩してしまったのですけど」
にこりと笑って告げると、ユリアンは戸惑ったように目を逸らした。
「そ、そうか……幼い頃は好感を持ってくれていたんだな」
「え……幼い頃だけでなく今もですよ」
ベアトリスはユリアンの意外な発言に少しだけ首をかしげる。
「え……」
ユリアンが再びベアトリスを見つめる。
「王太子殿下はすごいと思います。学院での成績は最高だし、身分を問わず誰にでも優しいし、それにとても素敵です。召喚式のときのフェンリルを従えている姿を見たときは、息が止まりそうになるほどかっこいいと思いました。まさに王子様といった様子で」
客観的に見て、欠点が見あたらない素晴らしい人だ。
(私は怖い気持ちの方が大きかったけどね)
もし彼に怒られて恐怖を感じていなかったら、ベアトリスも好きになっていたと思う。
嫌われていると気づくのが早かったから、変に恋心を持たずに済んだ。
(今思うと、怖い思いをしてよかったかもしれない)
ユリアンを好きになっていたら、婚約解消されるときに傷ついただろう。未来の彼の妃になる聖女捜しなんて受けられなかったはず。
今はこうして気さくに話せているし、結果としてとてもいい関係になれた。
にこりと笑って告げると、ユリアンは戸惑ったように目を逸らした。
「そ、そうか……幼い頃は好感を持ってくれていたんだな」
「え……幼い頃だけでなく今もですよ」
ベアトリスはユリアンの意外な発言に少しだけ首をかしげる。
「え……」
ユリアンが再びベアトリスを見つめる。
「王太子殿下はすごいと思います。学院での成績は最高だし、身分を問わず誰にでも優しいし、それにとても素敵です。召喚式のときのフェンリルを従えている姿を見たときは、息が止まりそうになるほどかっこいいと思いました。まさに王子様といった様子で」
客観的に見て、欠点が見あたらない素晴らしい人だ。
(私は怖い気持ちの方が大きかったけどね)
もし彼に怒られて恐怖を感じていなかったら、ベアトリスも好きになっていたと思う。
嫌われていると気づくのが早かったから、変に恋心を持たずに済んだ。
(今思うと、怖い思いをしてよかったかもしれない)
ユリアンを好きになっていたら、婚約解消されるときに傷ついただろう。未来の彼の妃になる聖女捜しなんて受けられなかったはず。
今はこうして気さくに話せているし、結果としてとてもいい関係になれた。