モフぴよ精霊と領地でのんびり暮らすので、嫌われ公爵令嬢は冷徹王太子と婚約破棄したい
「テンバー子爵令息が困っている。早くどくんだ」
「あ、はい!」
ベアトリスは勢いよく立ち上がり、席から離れる。
「ごめんなさい、つい間違ってしまって」
テンバー子爵令息に謝ると、彼は大げさなくらい驚き首をぶんぶん横に振った。
「とんでもございません。こちらこそ申し訳ございません」
(いや、あなたが謝る必要はないでしょう?)
呆気に取られているとユリアンに「行くぞ」と命令される。どうやらベアトリスの席を教えてくれるようなので、おとなしく彼のうしろについていった。
「クロイツァー公爵令嬢、早く座るんだ」
「……ここが私の席なんですか?」
どうか間違いであってくれとわずかな期待をしながら尋ねる。
案内された席は最前列中央。舞台の真ん前という最も目立つ場所でかつユリアンの隣という、なにかの罰であるかのような位置。今のベアトリスには荷が重すぎる。
「席と儀式の順番は、召喚式を取り仕切るフィークス教団が決定します」
先ほどからユリアンにぴたりと付き添っていた銀髪に黒い瞳のクールな雰囲気の男性が冷ややかにベアトリスに告げた。彼はユリアンの側近のひとりであるゲオルグ・アンガーミュラー公爵令息だ。
「あなたは王太子殿下の隣の席だと舞い上がっていたではありませんか。あれほどはしゃいでおきながら、忘れるとは驚きですね」
「あ、はい!」
ベアトリスは勢いよく立ち上がり、席から離れる。
「ごめんなさい、つい間違ってしまって」
テンバー子爵令息に謝ると、彼は大げさなくらい驚き首をぶんぶん横に振った。
「とんでもございません。こちらこそ申し訳ございません」
(いや、あなたが謝る必要はないでしょう?)
呆気に取られているとユリアンに「行くぞ」と命令される。どうやらベアトリスの席を教えてくれるようなので、おとなしく彼のうしろについていった。
「クロイツァー公爵令嬢、早く座るんだ」
「……ここが私の席なんですか?」
どうか間違いであってくれとわずかな期待をしながら尋ねる。
案内された席は最前列中央。舞台の真ん前という最も目立つ場所でかつユリアンの隣という、なにかの罰であるかのような位置。今のベアトリスには荷が重すぎる。
「席と儀式の順番は、召喚式を取り仕切るフィークス教団が決定します」
先ほどからユリアンにぴたりと付き添っていた銀髪に黒い瞳のクールな雰囲気の男性が冷ややかにベアトリスに告げた。彼はユリアンの側近のひとりであるゲオルグ・アンガーミュラー公爵令息だ。
「あなたは王太子殿下の隣の席だと舞い上がっていたではありませんか。あれほどはしゃいでおきながら、忘れるとは驚きですね」