モフぴよ精霊と領地でのんびり暮らすので、嫌われ公爵令嬢は冷徹王太子と婚約破棄したい
「畑で育てた野菜を売ったり、仕立て屋から仕事をもらったりでなんとかしのいでおります」
ベアトリスは驚き動揺した。前世とはいえ、生まれ育った孤児院が窮地に陥っていたなんて。
「あの、どうして支援者が見つからないのですか?」
支援している貴族が経済的な事情などで手を引いたとしても、子どもたちが困らないように後を引き継ぐ貴族を紹介する。それもないなら教会の上部組織といえるフィークス教団でなんとかするはずだ。
「貴族家も教団も新たな支援を施す余裕がないようなのです。ここ数年続く不作が原因かと思います」
「そうなんですか……」
(そういえば天候不順が原因で領地でも作物がうまく育たないと、お兄様が言ってたっけ)
クロイツァー公爵家ほどの大貴族はそれで深刻なダメージを受けることはないけれど、小さな領地しか持たない下位貴族や、寄付が収入の多くを占める教団は余裕があまりないのだろう。
眉間にシワを寄せて考え込んでいると、外から子どもたちの声が聞こえてきた。
窓の外を見ると、庭には子どもたちが十人ほどいる。箒(ほうき)を持っている子がいるから、掃除の時間のようだ。子どもたちが身につけているのも、大きさが合っていないなど孤児院の困窮を表していて、ベアトリスは鬱々とした気持ちになった。
ベアトリスは驚き動揺した。前世とはいえ、生まれ育った孤児院が窮地に陥っていたなんて。
「あの、どうして支援者が見つからないのですか?」
支援している貴族が経済的な事情などで手を引いたとしても、子どもたちが困らないように後を引き継ぐ貴族を紹介する。それもないなら教会の上部組織といえるフィークス教団でなんとかするはずだ。
「貴族家も教団も新たな支援を施す余裕がないようなのです。ここ数年続く不作が原因かと思います」
「そうなんですか……」
(そういえば天候不順が原因で領地でも作物がうまく育たないと、お兄様が言ってたっけ)
クロイツァー公爵家ほどの大貴族はそれで深刻なダメージを受けることはないけれど、小さな領地しか持たない下位貴族や、寄付が収入の多くを占める教団は余裕があまりないのだろう。
眉間にシワを寄せて考え込んでいると、外から子どもたちの声が聞こえてきた。
窓の外を見ると、庭には子どもたちが十人ほどいる。箒(ほうき)を持っている子がいるから、掃除の時間のようだ。子どもたちが身につけているのも、大きさが合っていないなど孤児院の困窮を表していて、ベアトリスは鬱々とした気持ちになった。