モフぴよ精霊と領地でのんびり暮らすので、嫌われ公爵令嬢は冷徹王太子と婚約破棄したい
 ベアトリスは魔力が高いため、最高位の精霊を召喚出来るだろうと言われていた。

 ちなみに血筋によって得意な魔法の属性があり、クロイツァー公爵家は炎の力を受け継ぐ家系である。


 ひと通りの整理がついたところで「お嬢様」と呼びかけられる。目を開き一番に視界に入った鏡の中には、すっかり身支度が終わった令嬢の姿があった。

 波打つローズピンクの髪はひとつにまとめて赤いリボンで結ばれ、陶器のような白い頬にはほんのり紅がのせてある。目もとには薄いピンク色の粉を使い華やかさとかわいらしさが同居した印象になっていた。

(それにしてもベアトリスって美人だわ~)

 華やかな色合いの髪と瞳に完璧に整った顔立ちで、存在するだけでその場が華やぐような輝きを持つ女性だ。

(性格は問題ありだけどね)

 化粧の後は魔法学院の制服に着替えをした。

 白いブラウスに紺色のジャケットとひざ下のスカート。とても清楚な雰囲気の制服だが、ベアトリスが身につけるときらびやかかつ華やかに見える。

 その後、豪華な馬車に乗せられ、家族の見送りを受けて出発した。

 国立魔法学院には公爵家のタウンハウスから馬車で向かう。

 車内ではほかの者の目がないので遠慮なくノートを広げて、学院や人間関係のおさらいをしていたため、あっという間に到着した。

 王宮のような立派な門を通ると、綺麗に整備された広々とした道が続いている。
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