悪役令嬢ですが、ヒロインの恋を応援していたら婚約者に執着されています
***
「何故こんなことに……」
私は今、着飾って馬車に乗り王宮へ向かう途中だ。その内心は絶望感でいっぱい。シナリオ回避したと安心し切っていた自分を殴り飛ばしたい。何故こうなってしまったのか、私はどこから間違っていたのか。
あの封筒が届いた、数日前の朝のことを思い出していた。
*
公爵領で魔物が出た一週間後の朝。
私は王家から届いた封筒の中身に驚愕していた。その横で、お母様は満足気にほくそ笑んでいる。お父様は何やら頭を抱え、お兄様は不満気だ。
「ふふふ……」
「やはりこうなってしまったか……」
「リディには荷が重すぎないか?」
「ど、どうしてー!?」
そう、届いてしまったのだ。婚約を申し込む手紙が! もちろんお相手は我が国の第一王子クリストファー殿下。な、何故なの!?
「先日の活躍で、リディは『聖女様』だと広まり始めているしな」
「もはやこれまでか……」
「ふふふ! わたくしが思い描いた通り! よかったわねぇ〜。リディ」
この間の事件で、クリストファー殿下に無事嫌われたと思っていたのに、直後に婚約を申し込まれるってどういうこと!?
アラン様とヒロインのハッピーエンドを見届けるためには、殿下がヒロインと出会う前に気に入った令嬢と婚約してくれたらいいなとは思っていたけれど。シナリオ通りに私が婚約者になるなんて! やはりシナリオの力は偉大なのだろうか……。死にたくない!
「リディ、三日後に王宮に呼ばれている。準備をしておいてくれ」
「ま、待って、お父様……」
「さて! そうとなればドレスを選ぶわよ! お肌もツヤッツヤに仕上げておかないと! 今日から三日間は剣術禁止よー!」
「へっ!? いやですお母様! 日々の鍛錬が……」
「未来の王妃に鍛錬不要! つべこべ言わずについてきなさーい!」
「いやぁぁぁ!!」
こうしてノリノリのお母様に連行され、本当にその後三日間は剣を握らせてもらえないばかりか、筋トレさえさせてもらえなかった。私の腕が落ちたらクリストファー殿下のせいだわ!
*
王家からの打診を断れるわけもなく、手紙が届いた三日後の朝、私は馬車の中にいた。お母様が張り切って私を飾り立ててくださったおかげで、今日は華やかな令嬢スタイルだ。とても普段は剣術を嗜み、筋トレに励んでいるお転婆娘には見えないだろう。
これから王宮へ行き、顔合わせという名の強制お見合いをして、婚約を結ぶことになる。この国の破滅と私の死亡フラグが立ちまくっている気がして、私はしょぼんとしていた。シナリオの強制力が強すぎる……。
「何故こんなことに……」
私は今、着飾って馬車に乗り王宮へ向かう途中だ。その内心は絶望感でいっぱい。シナリオ回避したと安心し切っていた自分を殴り飛ばしたい。何故こうなってしまったのか、私はどこから間違っていたのか。
あの封筒が届いた、数日前の朝のことを思い出していた。
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公爵領で魔物が出た一週間後の朝。
私は王家から届いた封筒の中身に驚愕していた。その横で、お母様は満足気にほくそ笑んでいる。お父様は何やら頭を抱え、お兄様は不満気だ。
「ふふふ……」
「やはりこうなってしまったか……」
「リディには荷が重すぎないか?」
「ど、どうしてー!?」
そう、届いてしまったのだ。婚約を申し込む手紙が! もちろんお相手は我が国の第一王子クリストファー殿下。な、何故なの!?
「先日の活躍で、リディは『聖女様』だと広まり始めているしな」
「もはやこれまでか……」
「ふふふ! わたくしが思い描いた通り! よかったわねぇ〜。リディ」
この間の事件で、クリストファー殿下に無事嫌われたと思っていたのに、直後に婚約を申し込まれるってどういうこと!?
アラン様とヒロインのハッピーエンドを見届けるためには、殿下がヒロインと出会う前に気に入った令嬢と婚約してくれたらいいなとは思っていたけれど。シナリオ通りに私が婚約者になるなんて! やはりシナリオの力は偉大なのだろうか……。死にたくない!
「リディ、三日後に王宮に呼ばれている。準備をしておいてくれ」
「ま、待って、お父様……」
「さて! そうとなればドレスを選ぶわよ! お肌もツヤッツヤに仕上げておかないと! 今日から三日間は剣術禁止よー!」
「へっ!? いやですお母様! 日々の鍛錬が……」
「未来の王妃に鍛錬不要! つべこべ言わずについてきなさーい!」
「いやぁぁぁ!!」
こうしてノリノリのお母様に連行され、本当にその後三日間は剣を握らせてもらえないばかりか、筋トレさえさせてもらえなかった。私の腕が落ちたらクリストファー殿下のせいだわ!
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王家からの打診を断れるわけもなく、手紙が届いた三日後の朝、私は馬車の中にいた。お母様が張り切って私を飾り立ててくださったおかげで、今日は華やかな令嬢スタイルだ。とても普段は剣術を嗜み、筋トレに励んでいるお転婆娘には見えないだろう。
これから王宮へ行き、顔合わせという名の強制お見合いをして、婚約を結ぶことになる。この国の破滅と私の死亡フラグが立ちまくっている気がして、私はしょぼんとしていた。シナリオの強制力が強すぎる……。