敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
「ノーム爺、シルフ、ありがとう。サラマンダーとディーノもどうもありがとう。みんなのおかげで助かったわ。……殿下、お待たせしてすみませんでした。もう医師を呼んでいただいて大丈夫です」
 精霊のみんなは空中をヒラリと舞って応え、殿下はひとつ頷いて舞台袖から出ていった。
 殿下に伴われて医師がやって来ると、私は火傷の状態について説明し、続きの処置を託した。帰り際に処置に使ってほしいとお願いして、ノーム爺に出してもらっておいた粘土を手渡した。医師は快くそれに応じてくれた。
< 176 / 265 >

この作品をシェア

pagetop