敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
「この能力が、私が生まれ故郷で『呪われた王女』と呼ばれていた所以です。この能力は決して悪ではありませんが、人知を超えた力を人々は恐れます。……そんな力を持っていることを、この国の人たちに知られたいはずありません」
「君はそう言うと思っていた。だが、俺はその力を公表してもいいのではないかと考えている」
指先がスーッと冷たくなった。
「……残酷なことをおっしゃるのですね。殿下は私を苦境に追いやりたいのですか?」
こんな憎まれ口をぶつけたかったわけじゃない。だけど、アドランス王国での十年近くに及ぶ暮らしで負った心の傷は思いの外深かったようで。
ささくれ立った心が、気づいた時には言わせていた。
殿下が気を悪くした様子はなかった。ただ、少しだけ痛ましげに眉を寄せ、抱き寄せる腕を強くする。その手が宥めるように、背中のあたりをトントンと撫でた。
「そうじゃない、むしろ俺の意図は逆だ。まず君は、自分の価値を正しく知るべきだ」
「あの、おっしゃる意味がわからないのですが」
「君はそう言うと思っていた。だが、俺はその力を公表してもいいのではないかと考えている」
指先がスーッと冷たくなった。
「……残酷なことをおっしゃるのですね。殿下は私を苦境に追いやりたいのですか?」
こんな憎まれ口をぶつけたかったわけじゃない。だけど、アドランス王国での十年近くに及ぶ暮らしで負った心の傷は思いの外深かったようで。
ささくれ立った心が、気づいた時には言わせていた。
殿下が気を悪くした様子はなかった。ただ、少しだけ痛ましげに眉を寄せ、抱き寄せる腕を強くする。その手が宥めるように、背中のあたりをトントンと撫でた。
「そうじゃない、むしろ俺の意図は逆だ。まず君は、自分の価値を正しく知るべきだ」
「あの、おっしゃる意味がわからないのですが」