敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
「寂しいことをおっしゃるんですね。私はジーク様に頭を撫でてもらうとすごく心地よくて、頬や口もとに触れられるとドキドキします。なのにもう、私に触れてはくださらないの?」
私は彼の拳を両手でそっと包み込んだ。
ちょっとの不満感がツンと唇を尖らせる。切なさが自然と目頭を熱くして、潤みを帯びた目でジッとジーク様を見上げた。
私の手の中にある、ゴツゴツとした大きな拳。そこにギリッと力が篭ったのを感じた。
「……エミリア」
掠れてちょっと色っぽいジーク様の声が、私の耳を擽る。
「せっかくジーク様と正式な夫婦になれた記念の夜です。それなのに、あなたの温もりが感じられないのは寂し……っ!?」
最後まで言うより前、私はジーク様の逞しい胸にすっぽりと抱きしめられていた。衝撃で煤けたポプリがジーク様の膝の上から床へと落ちた。
熱で焦がされ、もう香りなんて完全に飛んでしまったはずなのに、不思議なことに清涼なハーブの香気がふわっと鼻腔を掠めたような気がした。
私は彼の拳を両手でそっと包み込んだ。
ちょっとの不満感がツンと唇を尖らせる。切なさが自然と目頭を熱くして、潤みを帯びた目でジッとジーク様を見上げた。
私の手の中にある、ゴツゴツとした大きな拳。そこにギリッと力が篭ったのを感じた。
「……エミリア」
掠れてちょっと色っぽいジーク様の声が、私の耳を擽る。
「せっかくジーク様と正式な夫婦になれた記念の夜です。それなのに、あなたの温もりが感じられないのは寂し……っ!?」
最後まで言うより前、私はジーク様の逞しい胸にすっぽりと抱きしめられていた。衝撃で煤けたポプリがジーク様の膝の上から床へと落ちた。
熱で焦がされ、もう香りなんて完全に飛んでしまったはずなのに、不思議なことに清涼なハーブの香気がふわっと鼻腔を掠めたような気がした。