敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
《なにを言っているのですか、サラマンダー。エミリアの愛を乞いたいのならそれくらい当然です。愛する女性を日陰の身に置いておくような男なら、私がすぐにでも水中に沈めてやりますよ》
《やれやれ、ウンディーノは物騒でいかんのう。どちらにせよ、この件は儂らがどうこう口出しすべきものじゃない。今しばらく嬢ちゃんを見守ろうではないか》
 同様に、遥か上空から室内の様子を眺め、密かに談義する四対の目があったことも私は知らない。
 翌朝、起床した私はサイドテーブルに戻っているランプを見つけ、ひとり首を捻るのだった。
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