逃すもんか
ゆかりは、この史弥の話をパフェを食べながら、自分の中で考えた。

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(ゆかりの中でこの話しは、おかしな方へ変換されてしまった。)
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"大崎さんは彼女は欲しいが、フランスで職人さんに採用されたら、単身で夢を叶えたいのかぁ〜"

と勝手に思い込んでしまったのだ。

"大崎さんは、いつも温かい眼差しで私を受け入れてくれる人だ。
普通に言った事でも、〈笑いのツボ〉って言って楽しそうに笑ってくれる。
元カレより大人な感じで安心できる人だから、
大崎さんみたいな彼氏ならいいんだけどなぁ。"とも思った。

そして、"もし、付き合ったとしても…
私なら邪魔にならないようにフランスで採用が決まったら消えるかな? ハハ。

その前に、大崎さんが私のことを好きになってくれるかが問題だ〜。
私は好きになりかけていると思う。
今も私を信頼して大崎さんは、夢の話しをしてくれたし…
ハァ…みんなからピントがズレてるって言われてる私には
彼氏も、ましてや結婚相手は夢のまた夢なのだろうか〜……ハァ。"
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