愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~
「その分、体調が整ったら責任は取ってもらうつもりだ。今度こそ覚悟しておけよ」
「……はい」
覚悟が必要なほどなのかとあらぬシーンを想像して、熱がぶり返しそうになる。耳がぶわっと熱くなった。
「ところで碧唯くん、あれ、どうして?」
遠くにやられたクマのぬいぐるみを指差す。
「あぁ、いつまでもリビングの隅に置かれていたから片付けようと思って。中を覗いたらアイツが出てきた」
「……ぬいぐるみなんて引いた?」
「若干」
躊躇いもせず即答する。
「そこは、そんなことないって言ってほしかった」
唇を噛みしめて抗議する。
いい歳してぬいぐるみなんて引きたくなる気持ちもわかるけれど。