愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~

「誠心誠意やらせていただきます」
「よろしい。すぐに着けるか?」
「うん」


碧唯にうしろを向かされたため、買ったばかりのネックレスを手渡し、長い髪をいっぽうの肩にまとめる。

碧唯は留め具を外して南の首にネックレスを掛けてくれた。ムーンストーンが首元で揺れる。


「やっぱりかわいい。碧唯くん、ありが――」


お礼の言葉が途中で途切れる。うなじにやわらかな感触を覚えた。

(……今の、キス?)

体を硬直させていると、今度は首筋に先ほどより長く唇が押し当てられた。

首をすくませ後ろの様子を窺う。


「あ、あの、碧唯……くん?」
「なに」
「なにって、今のは……」


前を向いたまま、たどたどしく尋ねる。
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