愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~

翌日、南は朝も早くから準備を開始していた。
前もって頭の中である程度イメージはしていたが、クローゼットを漁って改めてスタイルを決めていく。


「ね、お母さん、この格好変じゃない? 亜矢(あや)はどう思う?」


母の雅美と妹の亜矢の前でファッションショーさながらにターンした。
パフスリーブになったミントグリーンのサマーニットに花柄の白いプリーツスカートを合わせた、爽やかで清潔感を心がけたコーディネートである。


「そうね、いいんじゃないかしら。ね? 亜矢」
「服は合格だと思う。でも髪の毛は少しまとめたほうが好印象じゃないかな」
「ハーフアップにしたほうがいい?」


長い髪のサイドを上げ、こう?と亜矢に確認する。


「うん。きちんと感が出るから」


亜矢は親指と人差し指で丸を作り、愛らしい笑みを浮かべた。

二歳違いの彼女は、南とよく似た顔立ちをした妹である。
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