愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~
ボブヘアの亜矢との違いはその髪の長さくらいで、背格好もスリーサイズもほぼ同じため、洋服の貸し借りはしょっちゅう。母の雅美と歩くと三姉妹に間違われるときもある。
「わかった。そうするね」
アドバイスを受けてヘアメイクを整え、準備が完了した。
迎えにきた碧唯と彼の自宅に向けて出発する。
シャンブレー生地の半袖シャツにホワイトチノパンを合わせた涼しげな装いの碧唯は、夏目前にピッタリ。爽やかなスタイルは、母の雅美はもちろん初めて会った亜矢にまで好印象を抱かせた。
「こんな車で来るなんて聞いてなかったから緊張しちゃう」
彼が乗ってきたのは外国産の超高級車だった。アパートと不釣り合いの車は、住宅街でかなり浮いていた。
帰国したばかりのため車はないだろうと、今日はタクシーで迎えにくるとばかり思っていたが。
「車がないといろいろ不便だから、知り合いに頼んで急遽用意してもらったんだ」