冤罪で処刑され、ループする令嬢 ~生き方をかえてもダメ、婚約者をかえてもダメ。さすがにもう死にたくはないんですけど!?
さすがに三度目となれば思うところもある。前回はダンスしかやらなかったが、今回は違う。茶会や夜会に出るのは、マナーや読み書きが出来てからだ。
それにやはり、同性の友達がいないのは良くない。今回は友達もつくろう。勉強をするのはその第一歩。
(リーンハルトともうまくいくといいな……)
今回こそ、死なない。次は時間が巻き戻らないかもしれないのだから。
それからも、誠心誠意お願いするとオスカーは、一年間は絶対に音を上げないという条件で家庭教師を手配してくれた。
16 別の生き方
家庭教師について、頑張った甲斐があって半年もするとレティシアのマナーは目覚ましくよくなる。自分でもその成果には驚いた。今回は気概が違うのかもしれない。それに前回の貯金分もある。
レティシアの変化に気付いたオスカーが、夕食の途中
「レティシア、良く頑張っているな。ずいぶんマナーも良くなった」
と褒めてくれる。いい気分になり、リーンハルトに目をやると彼は何も聞こえてないかのように澄まし顔で食事をしていた。何となく悔しい。しかし、彼ににらまれなくなったのは確かだ。
ふと強い視線を感じ目を上げるとミザリーだった。彼女はゆっくりと口元を綻ばせるようにレティシアに笑いかける。まだ、今の時点では彼女に恨まれていないのだろうか? 嫌われていないのだろうか?
だからといって、彼女を好きになることはない。二度も殺された。レティシアの背中を押したのが、ミザリーかそばに控えていたニーナかは分からないが。
それから、十日ほど過ぎた後、義母のオデットに一緒に刺繍をやらないかと誘われた。
「ぜひ、ご一緒させてください!」
刺繍は見えているほど優雅ではなく難しい。はじめから上手くできるものではないと、気長に構えた。
もう、表面だけ合わせてにこにことご機嫌をとるなんてことはしない。オデットともきちんと向き合おう。彼女はきっといい人だ。
だが、しかしレティシアには、それほど時間は残されていない。彼女は十四歳になる。
前々回は二十歳を目前に処刑されて、前回も二十歳前に人生を終えた。今回は何歳まで生きられるのだろう。十五歳になれば、レティシアの元にトレバーとの婚約話がくる。それまで、何も手を打たなくても良いのだろうか。このまま受け身でいていいわけがない。
それにやはり、同性の友達がいないのは良くない。今回は友達もつくろう。勉強をするのはその第一歩。
(リーンハルトともうまくいくといいな……)
今回こそ、死なない。次は時間が巻き戻らないかもしれないのだから。
それからも、誠心誠意お願いするとオスカーは、一年間は絶対に音を上げないという条件で家庭教師を手配してくれた。
16 別の生き方
家庭教師について、頑張った甲斐があって半年もするとレティシアのマナーは目覚ましくよくなる。自分でもその成果には驚いた。今回は気概が違うのかもしれない。それに前回の貯金分もある。
レティシアの変化に気付いたオスカーが、夕食の途中
「レティシア、良く頑張っているな。ずいぶんマナーも良くなった」
と褒めてくれる。いい気分になり、リーンハルトに目をやると彼は何も聞こえてないかのように澄まし顔で食事をしていた。何となく悔しい。しかし、彼ににらまれなくなったのは確かだ。
ふと強い視線を感じ目を上げるとミザリーだった。彼女はゆっくりと口元を綻ばせるようにレティシアに笑いかける。まだ、今の時点では彼女に恨まれていないのだろうか? 嫌われていないのだろうか?
だからといって、彼女を好きになることはない。二度も殺された。レティシアの背中を押したのが、ミザリーかそばに控えていたニーナかは分からないが。
それから、十日ほど過ぎた後、義母のオデットに一緒に刺繍をやらないかと誘われた。
「ぜひ、ご一緒させてください!」
刺繍は見えているほど優雅ではなく難しい。はじめから上手くできるものではないと、気長に構えた。
もう、表面だけ合わせてにこにことご機嫌をとるなんてことはしない。オデットともきちんと向き合おう。彼女はきっといい人だ。
だが、しかしレティシアには、それほど時間は残されていない。彼女は十四歳になる。
前々回は二十歳を目前に処刑されて、前回も二十歳前に人生を終えた。今回は何歳まで生きられるのだろう。十五歳になれば、レティシアの元にトレバーとの婚約話がくる。それまで、何も手を打たなくても良いのだろうか。このまま受け身でいていいわけがない。