貴方と私は秘密の✕✕ 〜地味系女子はハイスペ王子に夜の指南を所望される〜
「何言ってるんですか。僕がどれほど山本さんから好きと言って欲しかったことか!僕なんて、うっかり何度もプロポーズまがいのことを口にしちゃうくらい、山本さんのことが大好きなんですからね」

少し拗ねたように口を尖らせたイケメンから発せられたのは、突然すぎる衝撃の告白。

えぇ?プロポーズ??
全く記憶にないのだけれど、そんなのいつされてたの???

悲劇的展望に浸る間もない、まさかまさかの急展開。
軽く混乱しながらも、神山透の話に耳を傾ける。

「山本さんは優しくて可愛くて、話をしていてとっても面白くて、僕なんてもう、好きすぎて仕方なかったんですから」

目を丸くした私に気を取り直した様子の神山透は、私の髪を手で梳きながら、蜂蜜みたいに蕩けるような声で囁いてくる。

緑の多い住宅地で一緒に暮らそう。
子供はできれば2人か3人。
山本さん似の足が甲高幅広の子と僕に似た甲薄幅狭の子。
仲良し家族みんな揃って、休日は噴水のある公園に遊びに行ったりしよう。

「……ね?僕なんて、山本さんとのこんな将来まで想像しちゃってるんですから。だから僕の「好き」を見くびらないでくださいよ?」

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