貴方と私は秘密の✕✕ 〜地味系女子はハイスペ王子に夜の指南を所望される〜
ピンクのカーテンの内側には人はなく、とりあえずはホッとする私である。
男女二人組でこんなところにいたら「これからこのDVD見たりして、場合によってはこのあとでエロいことするんですよー!」と宣言しているようではないか。
自意識過剰も甚だしいと言われそうだが、どうにもこうにも恥ずかしくて仕方ない。

「中に入ったことですし、もう出ましょうよ」と声をかけるも「せっかくなんでこれも何本か借りて一緒に見てみましょうよ」と、返ってきたのはまさかの腰を据えて選ぶ宣言!
これはまだまだ滞在時間はかかる様子。
仕方がないので私も適当に手に取って内容を読んでみたりする。

人妻もの、女子学生もの、オフィスもの、色々なジャンルはあるけれど、表紙の可愛らしい女子は全て、裏表紙であられもない姿になっている。

「表と裏表紙の差がエゲツないことになってますね」
「まあこの落差は、山本さんには敵いませんけどね」

パッケージの感想をポツリと呟くと、イケメンはニヤリと意味深な笑顔で言い返す。

なんだよそれ!それじゃまるで私が夜ものすごくエロいみたいじゃないか!!冗談とはいえ、そんなもの、人より凄いと言われてもうれしく無いのが乙女心である。

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