貴方と私は秘密の✕✕ 〜地味系女子はハイスペ王子に夜の指南を所望される〜
「山本さんの足って、ぽてっとして、ふわふわ丸くて可愛いですよね。」
「えぇっ?!」

確かに甲高幅広の私の足は、大人の女性にしては丸みを帯びている。が、それではハイヒールや洗練された美しい華奢な靴は入らない。大人の女性向きの靴は甲が薄くて足の幅が狭い様に作られているものが多く、そして靴のお洒落の範囲が限定されてしまうこの足は、実は人知れない私のコンプレックスの1つでもあった。

まじまじと見つめられると急に恥ずかしくなってくる。
「やっぱり見ないで下さい」と、咄嗟に足を隠そうとすると、「可愛いからもっと見せて」と足首を捕まれる。
そしてバランスが崩れて、神山透の口元に足を投げだした状態で床に寝転がってしまった私の目を見てイケメンは、ニヤリと笑って囁くのだった。

「じゃ、山本さんのご要望通り、舐めてあげますからね?」

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