貴方と私は秘密の✕✕ 〜地味系女子はハイスペ王子に夜の指南を所望される〜
『酒で失敗して、気がついたらホテルにいた。』


えーと、どっかで聞いたようなシチュエーションだなコレ。
っていうか、私の時と全く一緒じゃないか。
誰かー!この人前科2犯です!!

……まあ、神山透の酒癖が悪いことはわかった。
交際の決め手は判明したものの、だったらあの日の紺野洋子の愚痴は一体何だと言うのだろう。

「じゃ、紺野さんが給湯室で話してた、神山さんが何もしてこないっていうのは……?」
「そうですね。その日のホテルで何かしたかはともかくとして、その後彼女には何もしてません。」
「それはどうして?」

思わず聞くと、

「……彼女は特別だったから、ですかね。」

言いにくそうに私から目を逸らして、神山透は答えるのだった。



『同じシチュエーションでホテルに行った紺野洋子と私だけれど、紺野洋子は特別だから、その後手を出さなかった。』



……えっと、じゃあ私は?



私は、特別じゃないから、手を出してもよかった、ってこと?



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