きみと繋げた雪明かり



「はぁ、はぁ……す、杉田くん急に——」


「1週間前の日曜日、誰と何してた?」


「え?」



私の言葉なんて待たんぞ、と言わんばかり杉田くんにくい気味で聞かれる。



1週間前の日曜日って確か、岬木くんと…



「岬木くんと遊びに行ってて…」


「…やっぱり」



…やっぱりって、私の知らないところでなにかあったの…?



たしかに、今日廊下で光がなんとか、って言ってたような気がしたけれど…



「な、なにかあったの?」


「あのさ、落ち着いて聞いて欲しいんだけどさ」


「…うん」



杉田くんが私に一応確認を取った後、一息間を開けてから話し始めた。



やっぱり結構深刻な話だよね……



杉田くんの話し方もあってか、自分自身も緊張してきてしまった。



「簡潔に言うとさ、光と夜宵ちゃんが遊びに行った時の写真が流出してる」


「えっ…!?」



「繁華街を手繋ぎながら走ってるところの」


繁華街って……確か、海に向かう途中の…なんで。


たしかに同級生がいることはあるかもしれないけれど、わざわざ写真を撮って拡散するなんて…



一体、誰が……
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