有り ふれた 人生

佑 未  ②


どこをどうして·····

わからない内に実家の自分の
部屋にいた。

目が覚めると
言い合う声がきこえる

父親だ。

夫であろう
中山 藤吾( なかやま とうご )は、
私より五歳年上の歯科医だ。

物静かだがきちんと自分を
持っていて誠実な人だと
思っていた。

熱烈な恋愛ではなくても
私は藤吾を愛していた。
藤吾も同じだと思っていた。

藤吾の父も歯科医で
私の父と友人で
私達は、知り合った。

それから先は
自分達で決めたら良い
そんな感じだったが

藤吾とは、何かと共通の物の
好みが合った。

趣味の読書から
陶器を見たり
絵の鑑賞をする 
ところなど。

身長も178cm
メガネをかけたりコンタクト
だったり用途に変えて。

イケメンの部類かなと。

結婚して四年 
二人でずっとこのユミクリニックを
やって行くと思っていた。

彼の相手は、
ユミクリニックで働いている
歯科衛生士
  清家 静香
( せいけ しずか )
彼女は、既婚者だったはず。
年は、藤吾と同じだった····


どこで····
< 14 / 44 >

この作品をシェア

pagetop