俺様御曹司のなすがまま、激愛に抱かれる~偽りの婚約者だったのに、甘く娶られました~
『待って、私ちゃんと話したいことがあるの』
その言葉に振り返った彼は青白い顔をしていて、痛みに耐えながら脇腹を押さえている。その手から血が滲み出て……。
「いやぁあああああ」
悲鳴を上げた私は「飛鳥さん、飛鳥さん、大丈夫ですか?」と声をかけられているのに気が付き、パッと目をあけた。
「飛鳥未央奈さん、気が付きましたか?」
目の前にいるのは、看護師さんだ。
「あの……私?」
「処置室の前で倒れられたんですよ。貧血のようです」
あぁ、そうだった。私……。
「先生を呼んできますから。このままもう少し休んでいてください」
看護師さんが出て行ったあと、私はぼんやりした頭で状況を整理する。
「大輝さん……大輝さんは!?」
私はまだけだるい体を起こしてベッドから降りた。すぐにナースステーションを見つけ、彼が今どこにいるのか確認するために声をかけようとした。
「救急で運ばれてきた患者さん。容態が安定しないので、何かあればすぐに先生を呼ぶように」
そんな言葉が耳に入ってきて、私は体の力が抜けそうになった。
大輝さん……そんな状態なの。私なんてかばうから……。
泣きそうになりながら、ふらふら廊下を歩く。すると【御杖大輝】という名前が目に飛び込んできた。私は迷うことなくそこに向かい、ゆっくりと扉を開く。
音を立てずに近き、白いカーテンを開ける。ベッドに横たわる彼の姿を見た私はショックで口元を押さえながら、彼の近くに寄った。
「こんな……」
青白い顔はいつも違い、生気が失われていて、ともすれば彼がこのままずっと目を開けないような気がして怖くなる。
恐る恐る触れた頬から熱を感じて、ほっとする。彼が生きていると実感できると自然と涙があふれてきた。
「死なないで。誰と結婚してもいいから、私のこと忘れてもいいから……だから生きていて。あっ」
私の涙が頬を伝い彼の顔に落ちた。慌てて彼の頬に落ちた涙を拭おうと手を伸ばす。その瞬間大輝さんの目が開いて、彼の手が私の手をとらえた。
「なに……泣いてるんだ? 泣くなって言っただろう」
少し掠れていたけれど、少し低い彼の声をきいて私の涙が止まらなくなる。
「大輝……さん」
「俺はこのくらいの傷では死なないし、お前意外の誰とも結婚するつもりはない」
「でも看護師さんが――」
その言葉に振り返った彼は青白い顔をしていて、痛みに耐えながら脇腹を押さえている。その手から血が滲み出て……。
「いやぁあああああ」
悲鳴を上げた私は「飛鳥さん、飛鳥さん、大丈夫ですか?」と声をかけられているのに気が付き、パッと目をあけた。
「飛鳥未央奈さん、気が付きましたか?」
目の前にいるのは、看護師さんだ。
「あの……私?」
「処置室の前で倒れられたんですよ。貧血のようです」
あぁ、そうだった。私……。
「先生を呼んできますから。このままもう少し休んでいてください」
看護師さんが出て行ったあと、私はぼんやりした頭で状況を整理する。
「大輝さん……大輝さんは!?」
私はまだけだるい体を起こしてベッドから降りた。すぐにナースステーションを見つけ、彼が今どこにいるのか確認するために声をかけようとした。
「救急で運ばれてきた患者さん。容態が安定しないので、何かあればすぐに先生を呼ぶように」
そんな言葉が耳に入ってきて、私は体の力が抜けそうになった。
大輝さん……そんな状態なの。私なんてかばうから……。
泣きそうになりながら、ふらふら廊下を歩く。すると【御杖大輝】という名前が目に飛び込んできた。私は迷うことなくそこに向かい、ゆっくりと扉を開く。
音を立てずに近き、白いカーテンを開ける。ベッドに横たわる彼の姿を見た私はショックで口元を押さえながら、彼の近くに寄った。
「こんな……」
青白い顔はいつも違い、生気が失われていて、ともすれば彼がこのままずっと目を開けないような気がして怖くなる。
恐る恐る触れた頬から熱を感じて、ほっとする。彼が生きていると実感できると自然と涙があふれてきた。
「死なないで。誰と結婚してもいいから、私のこと忘れてもいいから……だから生きていて。あっ」
私の涙が頬を伝い彼の顔に落ちた。慌てて彼の頬に落ちた涙を拭おうと手を伸ばす。その瞬間大輝さんの目が開いて、彼の手が私の手をとらえた。
「なに……泣いてるんだ? 泣くなって言っただろう」
少し掠れていたけれど、少し低い彼の声をきいて私の涙が止まらなくなる。
「大輝……さん」
「俺はこのくらいの傷では死なないし、お前意外の誰とも結婚するつもりはない」
「でも看護師さんが――」