【受賞】幼妻は生真面目夫から愛されたい!
8.生真面目夫の場合(3)
◆◆◆◆

 クラークは隣に座るオリビアをじっと見つめていた。
 今日はポリーと会っていたと口にしていただけのこともあり、薄紅色のドレスを着ている。こういった淡い色のドレスは彼女によく似合う。
 先日、再会したときに着ていた大人っぽいデザインのドレスも悪くはなかったが、クラークはこちらの方が彼女らしさを感じられて、好みである。
 ちらちらと三度ほど視線を送ってから、口を開いた。
「映画の件だが。『禁じられた遊戯』というものが人気の演目のようだ。君は、その映画で良いか?」
 クラークが仕入れた情報によると、ジャンは妻のポリーと何度も映画館に足を運んでいるようだった。その中でも『禁じられた遊戯』が、断トツに良かったと、興奮した様子で口にしていた。
 ジャンだけではなく、夫人であるポリーもお気に入りの一作であるとも言っていた。
 となれば、男女共に楽しめる映画なのだろう。
「はい。実は今日、私もポリー様からそちらの映画を教えていただいたところなのです」
 はにかみながら答えるオリビアの姿に、クラークの胸が高鳴った。
 そして、先ほどの感触までも思い出し、つい下半身に熱を溜めてしまう。
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