この先も、ずっと紺くんと一緒に


「紺くんは(いいね)にしか興味がないんですか?」

「稼いどいて損はないでしょ?」

「そうですけど……」

もっと、純粋に旅行を楽しんでほしい。

(……って、暗い気持ちになってはだめです!今日は紺くんと楽しい思い出を作ると決めたんです。)

そのために断られるのを覚悟で、旅館の方にある“お願い”をしたのだから。 

その後も観光スポットを巡り、たくさんの写真を撮ってもらったわたし達。

おかげで隣を歩く紺くんはとても満足そうだ。

「そろそろ、りぼんのお宿へと向かいましょうか?」

「そうだねー」



りぼんのお宿では、夕食をいただくよりも先に歩き疲れた体を温泉で癒やした。

「紺くん、お待たせしました」

お部屋に戻ると、浴衣姿の紺くんが1人テレビを観ていた。


「わぁ!紺くんも浴衣に着替えたんですね。あれ?広報さんは……」


「先にご飯食べに行った。また夕食の時間に戻って来るって」

「そ、そうでしたか」


紺くんと2人きりの旅行といっても、今日はずっと広報さんが一緒だった。

だから、お部屋にわたしと紺くん2人しかいないと思うと急にドキドキしてしまう。

(デートの最中もドキドキしてましたけど……!浴衣姿の紺くんも素敵です。)


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