この先も、ずっと紺くんと一緒に


わたしが首を傾げる中、紺くんは話を続けた。



「いや、今日楽しかったなと思って」

「えっ、紺くんもちゃんと楽しんでましたか?」


「楽しんでたよ。じゃなきゃ、顔出しパネルから顔なんて出さないから」


それはソフトクリーム屋さんに行く途中に見つけた、お侍さんと町娘の顔出しパネル。

「これは、さすがに映えないでしょ」と言いながらも紺くんは一緒に写真を撮ってくれた。


(いいね)をたくさん稼ぐのは、総合順位(リザルト)1位をキープするために大切なこと。

それを旅行だからと浮かれて忘れていたのは私のほうだったのかもしれない。

紺くんはわたしとの時間もちゃんと大切にしてくれていた。


「あと、一昨日初が聞いてきたことだけど」

「一昨日?」

「覚えてないならいいや」

紺くんはそう言うと、別の料理へと手を伸ばす。


「お、覚えてますよ!わたしが紺くんに一緒に登校できて嬉しくないんですか?って尋ねたことですよね」




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