私を甘やかしてくれる人いませんか?

未来と正志は順調に交際していた。

2ヶ月が経った時、会社の辞令があった。正志が大阪支店に移動となった。この間の事件が関係していたのだ。


「大阪だって。未来・・・」

「いゃだ! 離れ離れになるの。」

「未来、このタイミングで本当なら言いたくなかったけど・・・俺と結婚してくれ。それで一緒に大阪に来てくれないか。」

「正志・・・うれしい。でも本当に私でいいの?」

「ああ、未来がいい。」

「ありがとう。お受けします。」



今度もまた緊張して正志は未来の家に来た。

「本日はお願いがあってまいりました。未来さんと結婚させてください。お願いいたします。」

正志はまたしも土下座した。

「正志君、未来をよろしく頼むよ。」

父はすぐに笑って答えた。

「はい。ありがとうございます。一生大切にします。あの・・・もうひとつ、言いづらいのですが、僕が大阪転勤になりまして・・・一緒に未来さんに着いてきて欲しいのですが・・・」

「わかっているよ。未来から聞いています。寂しいけど、新婚生活を楽しんでおいで。」

「ありがとうございます。」

正志と未来は頭を下げた。母がすかさずに言った。

「結婚式はどうするの? 」

「森の小さな教会とプチホテルが長野にあるの。正志さんのところはお母様とお兄様と従兄の大悟さんご夫婦、だからお父さんとお母さん含めて全員で8人。そこに皆で行って挙式と披露宴というか食事会っていうのはどうかなって思っているの。」

「いいじゃない。素敵だわ。」

「来週、僕の実家に未来さんと行ってきます。その時結婚式の話もしてこようと思っています。」

「引越もあるし忙しいわね。」

「私は会社を退職するから時間はあるので頑張って2人の引越の準備をします。でも新婚旅行は少し後にしようと思っているの。正志も大阪赴任した後忙しいだろうし・・・」

「そうね。そうしなさい。」


結婚式当日、森のホテルは貸し切りにしてくれた。
小さなチャペルでの結婚式と、プチホテルでのお互いの家族のみでの披露宴は堅苦しくなく、アットホームの大変いいものになった。


「未来、一生幸せにするよ。甘やかしてほしいんだろ。」

「そうよ。ずっとずっと甘やかしてね! 正志。」


                                 End
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