好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
「もがみ、くん……っ?」



顔が、顔がっ、近いよっ。

30センチくらいしかない私と最上くんとの距離。

男の子とこんなに近い距離にいたことないから、どうしていいのか分からなくなってしまう。



「萌音は、俺に触れられるのは嫌?」

「そんなことは……っ、ない……、けど」

「一緒だ。俺も、嫌じゃなかった」



最上くんに触れられたところがくすぐったくて、熱い。

触れられるのも嫌じゃない。

でも、ドキドキして、心臓の音がうるさくなる。

この胸の音が聞こえていないか、恥ずかしくなる。

多分、私の顔も真っ赤だと思う。

どうしていいのか分からない……。



「最上くん……っ。離れて、」

「なんで」

「その、私も。触られるの……、慣れていないから」



恥ずかしさのあまり、半分涙目の私。

そんな私を見て最上くんは小さく笑った。



「萌音、可愛い」



そう言って、そっと手を下ろす最上くん。


可愛くないよ。

そう反論したくてもできなかった。

だって、最上くんが見惚れてしまうくらいにきれいに笑うから。
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