好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜
♡第2章♡

退居と入居。

放課後。

なぜか私は最上くんと恭介と一緒に、家までの帰り道を歩いている。

私が暮らしているアパートに2人を連れて行くわけじゃない。

最上くんは勝手についてきて、恭介は『心配だから』と言ってついてきた。

私の後ろを歩く彼らは何か言い合いをしているし……。

もう、なにを言っているかは聞こえないふりだ。


っていうか、最上くんと恭介は仲が良いのかな?

恭介は人から怖がられているって言っていたけど、最上くんを見る限り、恭介のことを怖がっている気配はないし……。

なんて、考えながら歩いていると気づけばアパートに着いてしまっていた。



「ここが萌音の住んでいるアパート?」



し、しまったぁあ⁉

住んでいる場所を最上くんに教えてしまったようなもんじゃん!

いや、99パーセント確実に教えてしまったと言ってもいい。

最上くんのことだから、きっと、なにか言ってくるに違いない!

『小さいお家だね』とか。

『水道、通っているの?』とか。

絶対バカにしてくるに違いない!

本人にはそのつもりがなくても、天然最上くんのことだから、なにを言うのか恐ろしくなってきた……。
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